初デートの時間は、長ければ仲良くなれるというものではありません。むしろ、長くしすぎて最後の30分が消化試合になり、その印象のまま解散してしまうケースのほうが多く見かけます。ここでは「何時間が基準か」「どういうときに延ばしていいか」「どう切り上げるか」の3つに分けて書きます。

基準は2時間前後

1回目は2時間前後を目安にすると扱いやすくなります。理由は3つあります。

1つ目は、集中力の問題です。初対面に近い相手と話すのは、本人が思っている以上に消耗します。お互いに気を遣っている状態が2時間を超えると、表情も会話のテンポも落ちてきます。楽しかったかどうかの記憶は、最後の30分の印象に引っ張られやすいので、疲れが出る前に終わるほうが得です。

2つ目は、話題の在庫です。事前に用意できる話題はそれほど多くありません。2時間で話し切ってしまうと、そこから先は同じ話の繰り返しになるか、沈黙が増えます。逆に、話し足りない状態で終われば、それがそのまま次に会う理由になります。

3つ目は、相手の負担です。まだ相手のことをよく知らない段階で「4時間拘束される予定」は、応じるハードルが上がります。「2時間くらいで」と伝えて誘ったほうが、そもそもの返事がもらいやすくなります。

時間帯別の目安

時間帯目安向いている場面
カフェ(昼〜夕方)1〜1.5時間まだ相手をよく知らない1回目。負担が最も軽い
ランチ1.5〜2時間店の回転で自然に終わる。時間の管理がしやすい
夕方からの食事2〜2.5時間一度会ったあと、または相手の温度が高いとき
夜からの食事2時間終電などの外的な区切りがあるぶん、延ばしすぎにくい

1回目に夜の長い食事を選ぶと、会話が続かなかったときの逃げ場がなくなります。時間の短い形式ほど、失敗したときの傷が浅く済みます。

延ばしていい場合と、やめておく場合

延ばして構わないのは、相手が自分から新しい話題を出しているときです。こちらが質問して答える形が続いているだけの状態は、盛り上がっているように見えても、実際には相手が付き合ってくれているだけということがあります。

判断の材料になりやすいのは次の3点です。

  • 相手が自分から話題を切り出しているか
  • 時計やスマホを見る回数が増えていないか
  • 相手が次の話(今度どこへ行きたい、など)に触れるか

逆に、話が途切れがちで沈黙が増えてきたなら、そこが引き際です。無理に延ばして印象を下げるより、短くても気持ちよく終わったほうが、次につながります。

切り上げ方は先に決めておく

終わり方でもたつくと、最後の印象が悪くなります。有効なのは、始まる前から区切りを用意しておくことです。

  • 「19時くらいまでで考えてます」と誘う段階で伝えておく
  • 店を出るタイミングで「今日はこのへんで」と自分から言う
  • 延ばすなら、店を変えるかどうかを相手に選んでもらう

自分から切り上げるのは、そっけない態度ではありません。むしろ相手にとっては、帰りたいと言い出す負担がなくなるので、丁寧な進め方です。そして解散のときに次の話に触れておくと、あとから誘い直すより自然になります。

2回目以降は少しずつ伸ばす

1回目を2時間で終えたなら、2回目は2〜3時間、3回目は半日という形で、少しずつ長くしていくのが自然です。いきなり長時間にすると、会話の在庫と体力の両方が足りなくなります。

伸ばし方には順序があります。まず場所を1つ増やす(食事のあとに散歩やカフェ)、次に時間帯を広げる(昼から夕方まで)、最後に丸一日という形です。同じ長さでも、1か所に座り続けるより、移動が入るほうが疲れにくく、話題も自然に切り替わります。

逆に、1回目から半日の予定を組むと、途中で気まずくなったときに抜け出せません。相手にとっても、まだよく知らない相手に半日を預けるのは負担です。段階を踏むほうが、双方にとって安全です。

遅刻・延長が起きたとき

相手が遅れてきた場合、こちらから終了時間を後ろにずらす提案はしないほうが無難です。相手の予定が読めないので、当初の時間で終える前提のまま進めて、相手が延ばしたそうであればその流れに乗る、という順番にしてください。

こちらが遅れる場合は、分かった時点で連絡することと、到着後に長く謝り続けないことです。謝罪が長いと、そのあいだずっと話題が遅刻の話になり、場が重くなります。短く詫びて、切り替えるほうが相手も楽になります。

今日やること

  • 誘う段階で、おおよその終わり時間を伝える
  • 1回目は2時間前後で組む。夜の長い食事は2回目以降に回す
  • 別れ際に、次に行きたい場所の話を一つだけ出しておく