服装で悩む人は多いのですが、判断の基準は3つに絞れます。店に合っているか、サイズが合っているか、清潔かどうかです。この3つを満たしていれば、流行や高い服は必要ありません。
店の格に合わせる
服装の正解は、行く場所によって変わります。
| 行く場所 | 服装の目安 |
|---|---|
| カフェ・昼の散歩 | きれいめのカジュアル。シャツかニット+パンツ+スニーカー |
| ランチ・カジュアルな食事 | 同上。上に羽織るものが1枚あると印象が締まる |
| 夜の食事(6,000〜10,000円帯) | 襟のあるシャツかジャケット+革靴 |
| ドレスコードのある店 | ジャケット必須。事前に店の指定を確認する |
多いのは、店の格に対して軽すぎる服装で行ってしまうケースです。相手が服を選んで来ている場合、その差が目立ちます。迷ったときは、想定より半段だけきちんとしたほうを選ぶと外れにくいです。
迷ったときの基本形
一組だけ用意しておけば、当日考える必要がなくなります。
- 上: 無地のシャツか、薄手のニット。サイズは肩の縫い目が肩の端に合うもの
- 下: 濃色のパンツ。細すぎず、裾が余らない長さ
- 靴: 汚れていない革靴か、白すぎない状態のきれいなスニーカー
- 色: 全体で3色以内。うち1色は濃色に寄せる
これで、カフェから1万円前後の食事までは対応できます。ブランドは関係ありません。サイズと状態のほうが見られています。
減点になりやすい要素
服の良さより、次のような要素のほうが印象に残ります。
- シワが寄っている、襟や袖口が黄ばんでいる
- 毛玉や色あせが目立つ
- サイズが大きすぎて肩が落ちている
- 靴のかかとが潰れている、汚れている
- 香りが強すぎる(柔軟剤・香水を含む)
このうち靴は特に見落とされがちです。全身を整えても、足元が傷んでいるとそこに目が行きます。1足だけでも人に会う日用を決めておくと、毎回悩まずに済みます。
季節ごとの注意
- 夏: 汗の跡と匂い。素材を通気性のあるものにして、着替えや汗拭きを持つ
- 冬: アウターは何シーズンも洗っていないことが多い。匂いを一度確認する
- 雨の日: 濡れた靴と裾。折り返せるパンツと、乾きやすい靴のほうが扱いやすい
季節の対策は、おしゃれの話ではなく清潔感の話です。ここを外すと、服装を整えた効果が消えます。
当日の最終チェック
出かける前に、全身鏡で次の順に確認してください。
- 肩と袖の長さが合っているか
- シワと毛玉、襟の汚れ
- 靴の状態
- 髪と眉、ヒゲの剃り残し
- 匂い(自分では分かりにくいので、対策を先に済ませる)
このうち上の3つは服の話、下の2つは清潔感の話です。どちらも同じ場面で見られています。
相手の服装に合わせるという発想
服装の正解は自分の好みではなく、場と相手との釣り合いで決まります。相手がきれいめの格好で来る可能性が高い場面(夜の食事、少し良い店)で、こちらが完全なカジュアルだと、写真に並んだときにちぐはぐになります。
そこまで細かく合わせられない場合でも、次の1点だけ意識すると外れにくくなります。自分の服装のうち、いちばんラフな1点を1段引き上げる。 スニーカーを革靴にする、Tシャツを襟のあるものにする、それだけで全体の印象が変わります。
持ち物も見られている
服だけを整えても、持ち物が崩れていると全体が下がります。
- 鞄: 型崩れや汚れがないもの。ビジネスリュックは休日には重い
- 財布: 膨らみすぎていないか、傷んでいないか
- 傘: ビニール傘のままになっていないか
高価なものを持つ必要はありません。手入れされているかどうかが見られている、という点は服と同じです。
香りと髪は服より先に見られる
服を整えても、髪が伸びたままだったり匂いの対策がなかったりすると、そちらの印象が勝ちます。順番としては、髪と眉、匂い、靴、そのあとに服です。服だけを新調しても効果が出にくいのはこのためです。
香りについては、強さのほうが問題になりやすい部分です。香水も柔軟剤も、本人は慣れて分からなくなるので、使う量は想定より少なめに寄せてください。すれ違ったときに少し香る程度で十分です。閉じた店内では、自分が思っているより強く伝わります。
今日やること
- 人に会う日用の1組(上・下・靴)を先に決めておく
- 靴を1足きれいにする、または買い替える
- 出発前に全身鏡で5点を確認する