「初デートに居酒屋はありか」で意見が割れるのは、居酒屋という言葉が指す範囲が広すぎるからです。静かな和食の店も、席が密集した大衆店も同じ言葉で呼ばれています。判断すべきなのは業態ではなく、会話が成立する環境かどうかです。
ありになる条件
次の条件を満たしていれば、居酒屋でも問題になりにくいです。
- 席の間隔があり、隣の会話が気にならない
- 声を張らずに話せる音量である
- 料理が少しずつ出てきて、間が持つ
- 予約ができて、席を指定できる
このうち特に重要なのが音量です。会話が主役の場面で、聞き返しが続く環境を選ぶと、それだけで疲れます。相手が小さめの声で話す人だった場合、騒がしい店では会話そのものが成立しません。
避けたほうがいい店
逆に、1回目で避けたほうが無難なのは次のような店です。
- 席が詰まっていて、隣の話し声が入ってくる
- 店員の掛け声が大きい、音楽の音量が高い
- 席が固定されておらず、混雑時に相席になる可能性がある
- 喫煙可で、煙が流れてくる
安く済ませたいという理由だけで大衆店を選ぶと、相手からは「特に考えずに決めた」と受け取られることがあります。金額の問題ではなく、選んだ理由が伝わるかどうかの問題です。
席の選び方
| 席 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| カウンター(横並び) | 目を合わせ続けるのが苦手な場合 | 騒がしい店では聞き取りにくい |
| テーブル(対面) | 標準的。表情が見えて会話しやすい | 隣席との距離を確認する |
| 半個室 | 静かに話したい場合 | 完全な個室は1回目だと警戒されることがある |
| 完全個室 | 2回目以降 | 1回目は避けたほうが無難 |
初対面に近い相手との1回目は、閉じすぎない席のほうが相手の心理的な負担が軽くなります。個室の扱いについては、別ページで詳しく整理しています。
お酒の前提を確認しておく
居酒屋を選ぶ前に、相手が飲む人かどうかを確認しておくと失敗が減ります。飲まない相手を居酒屋に連れて行くと、メニューの選択肢が狭くなり、居心地が悪くなります。
また、自分側の飲み方も見られています。1回目からペースが速い、酔って口調が変わる、というのは印象を大きく下げます。相手のペースに合わせて、少なめに留めるくらいがちょうどいいです。
迷ったときの代案
居酒屋にするか迷ったときは、次のような選び方もあります。
- 和食やビストロなど、酒も出るが食事が主体の店にする
- 1軒目をカフェにして、様子を見てから食事に移る
- ランチにして、そもそも酒の話を外す
1回目の目的は、もう一度会いたいと思ってもらうことです。店の格を上げることよりも、会話が成立して、疲れずに終わることのほうが効きます。
予約のときに確認すること
店を決めたら、予約の段階で次を確認しておくと当日の事故が減ります。
- 席の種類(テーブルかカウンターか、半個室があるか)
- 隣席との距離、混雑する時間帯
- 喫煙可否
- 料理の提供が早いかどうか(間が持たない時間を作らない)
電話で予約するなら「二人で、落ち着いて話せる席をお願いします」と伝えるだけで、店側が配慮してくれることがあります。ネット予約の場合は、備考欄に同じことを書いておけば十分です。
注文の仕方で印象が変わる
居酒屋は、注文の場面が何度も来ます。ここでの振る舞いは意外と見られています。
- 最初に相手の苦手なものとアレルギーを確認する
- 一度に大量に頼まず、様子を見ながら追加する
- 取り分けが必要な料理は、自分が動く
- 自分のペースで飲まない。相手の残量を見る
どれも特別なことではありませんが、これができていると「一緒にいて楽な人」という印象が残ります。逆に、勝手に決めて大量に注文する、自分だけ先に飲み進める、といった振る舞いは目立ちます。
2軒目に行くかどうか
居酒屋で盛り上がったとき、2軒目に誘うかどうかで迷う場面があります。1回目に関しては、行かずに終えるほうが無難です。理由は2つあります。
1つは、時間が長くなりすぎること。2軒目まで行くと3時間を超えることが多く、最後の時間帯の印象が全体の記憶になります。もう1つは、相手にとって断りにくい状況が生まれることです。すでに一緒にいる状態で誘われると、断る理由を探す負担が発生します。
行くとしたら、相手から提案があった場合か、1軒目が短時間で終わった場合に限るのが安全です。その場合も、静かな店に移して1時間程度に収めると、終わり方がきれいになります。
今日やること
- 候補の店の口コミで「静か」「席の間隔」に触れた記述を確認する
- 相手が飲むかどうかを、誘う段階で一言確認しておく
- 席を指定して予約する。当日その場で探さない